綺麗にデーターを表示させ、周りをギャフンと言わせよう

データーをグラフ化するのに、エクセルやパワポを使っているのが普通だろう。時々見かける素晴らしいグラフはプロが作ったもので、「自分では無理」とか、「わかればいい」とか言っている人も多いはず。自分もそうだった。

バルセロナのStartup系で面白いのがある。http://www.quadrigram.com/だ。まず名前がいい。覚えやすいし、4次元をイメージしているのがわかる。類似のサービスと比較して優れているのはフォントや場所の変更が自由にできることだ(できそうで制限が多い場合がほとんど)。まずはこのサイトをみてみてほしい。見るからにプロダクトドリブンのサービスだ。また共有方法も先をいっていて、webにスクリプトを埋め込む方法も提供している。これはダイナミックなグラフやレスポンシブ対応がバッチリできるので、頼もしい。ホームを見ても面白く無いので、具体的に2つの例を見てみよう。

まずは市が提供しているレンタルチャリの利用状況を視覚化したものだ。ヒートマップの連続再生となる。http://www.quadrigram.com/hosting/quadrigram_team36/bicing_11/
朝の4時に突然爆発したように活動が始まり、ラッシュアワー時には一旦落ち着く様子がわかる。見ているだけで、自転車の利用がどのように1日の中で変化するのがわかる。グラフだとここまでは理解できない。連続のHeatmapだからこそ良くわかるのだ。

次は日本にも馴染みの深い地震マップだ。http://www.quadrigram.com/hosting/quadrigram_team36/earthquakes_11/ 勿論日本は真っ赤か。これを時系列で視覚的に見れるのがいい。



どちらも元のデーター(OPEN Data)と言われるものを利用して、データーを整え、視覚化したものだ。Google Chartでも地図が利用できるが、この種のサービスを利用することでもっと美しく、解りやすいデーターの分析ができようになる。そしてもっともびっくりするのが、基本機能は無料で使えることだ。

データーの利用に置いて一番時間を使うのはどのデーターをどのように表示させるかであって、ツールの利用はそれなりの時間投資をすれば上手になる。データー分析は目的を持って綺麗に集めることが大事であるのは経験のある人なら体感しているはず。となるとメッセージは明らかで「頭を使え!」ということだ、諸君。

追伸:Ignacioというデーターの視覚化専門家から教えてもらった話をまとめてみた。彼はは20人が参加できる夏休みの4日間集中講座をやるようで、半日クラスで50EUROSでだけのようのだ。これは格安だろう。そして勿論すでにSold out。ポイントは社内教育に熱心でないスペインの企業であってもこの金額で即席のデーター加工者教育ができるなら、うれしい悲鳴だろう。バルセロナ市の将来に向けたIT教育はこのようなところにも表れている。底辺の拡大による底上げを長い間実施した結果、欧州の第3のネット・ハブと言われるようになった。バルセロナは偉い!

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