#009【49歳から始めるArduino -黒帯を目指せ】番外編 Arduino初心者クラスに参加

 Barcelonaの市役所主催のArduino導入クラスに行ってきた。Barcelona市は市民の教育に熱心で、無料でさまざなクラスを毎日2桁近く開催している。教師陣は非常に優秀で、無料が信じらないレベルだ。

 今回の2回に渡るの導入クラスは、Arduinoの欧州版キットを利用して行った。日本で購入したArduinoと微妙に違うのが不思議だった。先生の説明は、まずArduinoの歴史から始まった。これはSchool of Rockと同じような感じで、物事の全体像を掴む上で非常に大切なことで、バカに出来ないばかりかとても重要なんだ。そこで強調していたのは、Arduinoでは仲間割れがあって、それが現在見られる、名称や多少の構成の違いにつながっているとのことだ。オフィシャルなArduinoでさえ、アメリカと欧州ではArduinoのは異なるのだ。仲間割れは収束して、今後はますます成長するということだ。それがわかるとクローンが多く存在する理由がはっきりと理解できる。その次は、ゴールを見せられた。このようなスペースインベーターを作れることだそうだ(8時間のコースでそれは無理だが、これらがチャレンジ出来るだけのネタを勉強できるということと理解した)。教材はArduino純正キットに付随するArduino proyects bookを利用した。初心者向、それもプログラムも電気回路の経験がない物向けと言いつつ、最初からクラスはぶっ飛びだ。ガンガン行く、それもとびきりのスペインジョークでだ。この黒帯クラスのblogを書いてなかったら、とてもじゃないがついていけない、ハイレベルだ。4時間のクラスの終了後は頭から煙が出た。


 参加者のレベルは色々だ。初心者向けというのは全くの嘘で、皆何かららの経験があるように見える。横に座った人はプログラミングも電気回路も経験もお茶のさいさい、その上、電気理論を喋る。1人電気の知識なし、PCはオフィスレベルの30歳ぐらい人がいた。彼は最初から苦しそうだった。共通点は男性のみ。きっとそういう分野なんだろう。若い男はこのクラスを受講後選択を迫られることがあるらしい。Arduinoにするのか、それとも彼女にするのか。それほどハマるらしい。年齢層はまちまちで、適当にばらけている。失業者が多いクラスのもあるが、このArduinoクラスには当てはまらないようだ。

 クラスの運営は、サンプルコードをフル活用する。まず、指定のサンプルコードを開き、そしてキットを組み立てる。部品が足らない場合は横の人のキットから借りる。すると、先生が、似たような内容だが高度にした開発課題を出す。通常のプロジェクトは教本によると45分からだか、ここで与えられる時間は15分ほどだろうか。そりゃー、きついっす。コードを初めて見る人はお手上げだろう。しかしここでは大事なことを学習できる。それはリーン方式だ。とにかく試す。このとにかく試す、それもスペインwayで。これがきっとスペイン人の持つ破壊力なんだと実感した。ここでは日本人の誇る秩序は無用。カオスと結果がだけが待っている世界だ。

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