#017 【49歳から始めるArduino -黒帯を目指す】番外編 中級者向けにクラス参加してきました

 結局4回のArduinoコースを受けることになった。先生はミゲル、バリバリの現役エンジニアー+セールスだ。何がすごいって実践の経験が豊富で、説明はわかりやすく、ここまでは大丈夫という線引きともっといけというPushがはっきりわかっている。保守的な「多分大丈夫かな」的な会話はない。ここまで自信があって、その上Overtalkでない人はひさびさにみた。ということで、クラスというより、彼の人柄で惹かれて受けたようなものだ。

 
 今日のゴールはDomoticzのイントロまでだ。この先はWiFiを使ったり、さらに深いArduinoの世界になって行くようだが、4回で見たことを習得すれば、今後応用が十分にできるという自信をもらった。Domoticzはホームオートメーションのプラットフォームで、ここによると、5大プラットフォームの一つのようだ。 Windows版のインストールは簡単だが、MacはXcodeのインストール等が必要で、面倒。先生曰く、「接続できる機器が多いのでこれが宜しい」と。それと普段は非Windowsはだか、「このインストールに限ってWindowsはクリックだけ終わるので、少しは認める」とか言っていた。確かにArduinoスケッチのコンパイルはWindowsはMacと比較すると時間がかかる。またポートとかの不具合が色々あるみたいだ。ホームオートメーションにはArduinoよりラズベリーの方が応用が効くとのことなので、今はこれ以上深く入らないことにしよう。
ここがコースのあった場所。環境はめっちゃいい。市役所のものです。

 最終回のレッスンの内容は、簡単にいうと、この内容。
  1. スケッチの書き方による実行スピードの違いのテスト
  2. マスカラを使った、スケッチの書き方による、実行スピードの20倍の向上
  3. ノイズ削減のためのソフトウエア利用
  4. SPIからI2C利用によるPINの利用数低減
  5. 割り込み
  6. 省電力のためSleepとWake Up
  7. ライブラリーを使った課題
  8. Domoticzのイントロ
  9. そしてDomoticzとセンサーに関わる情報取得方法
今日はコードを自ら書くことはなかったが、何しろ中身が濃すぎた。そして彼が従事する、これからハード産業についての話もあった。

 ソフトウェアーによるスイッチ(任天堂のスイッチではない)開発の話が数年前にあって(今では珍しくない)、その当時は「ヘーーー」と思っていたが、今回Miguelの話をよーく聞いて見て、そんなもんじゃないことが理解出来た。ネットによる情報のオープン化の次ぐらいのインパクトがある話だ。Arduinoのインパクトは従来のハード中心の産業を大きく変えることになり、従来型の企業、例えば電子機器製造販売会社は苦境に陥って行くだろうということだ。例えばPLCをある企業が30万円で売っていたとしよう。ところがArduinoで1万円でできるとしたらどうするということだ。Arduinoの凄いところは世界の開発標準にほぼなりつつあり、そしてその開発基準に合わせた周辺機器の豊富さが圧倒的ということある。例えば5Vそして40mAという数値は周辺機器製造会社の一つの標準ということだ。さらにArduinoで作ったプロトタイプをチップにして、1週間で送ってくれるような周辺サービスもある。現在産業革命がはっきりと進んでいて、教育レベルでの浸透力は相当進んでいるとのことだ。「なぜArduinoが勝利して今も生き続けているのか」を読むとますます分かることだろう。この記事はよくまとまっている。

 成長したいならTOPクラスと交われとかよく言われることだ。今回はまさにそれで、リアルな話と、リアルな現場を同時に体験することが出来たのは大きな成果だ。今回学習した内容は黒帯に近いレベルのことなので、理解できたところだけ、別の機会にアップします。

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