B2B Social Selling Congressに参加してきました

 スペイン・マドリッドで2月に開催されたB2B Social Selling Congressという会議に参加してきた。この会議では約10人の発表者の内、3人がお題目に会う素晴らしい内容の発表があった。2つのことで大きな認識を新たにしたので、それについて述べたい。それはSocial Sellingという枠組と、LinkedInの果す役割についてだ。


 Social Sellingというのは主にB2B向けの話と考えた方がいいだろう。Social SellingとSocial Marketingの違いは、前者は営業向けで有り、また個人的な関係を構築することにあると言える。Social Sellingの主軸は個人の価値を高め、信頼を構築し、販売に繋げることにある。このためにSNSを利用することになる。利用されるSNSは一般的にはLinkedInが筆頭であろうが、地域によっては異なると考えられる。さてこうしてみてみると、商社時代に商売の基本を先輩から教わったことと何も変わらないことに気がつく。唯一、ネットを利用することが違いだろうか。であれば、営業にとってはわかりやすいと考えるだろうが、実際はそうではない。SNSを利用する上での基準線が人によっては高過ぎることがあるのだ。ここに営業におけるDigital Transformationの一つの課題がある。Social Sellingでは、個人の力で引っ張ること可能だが、この会議で実感したことは、チームによる働きかけは、2次関数に示されるような強力な結果を生み出すこということだ。
 
 2つ目はLinkedInに対する再評価ができたこと。日本では残念ながら、リクルートサイトという評価ではあるが、日々に洗練されるツールの内容に、Social Sellingとしての可能性を大いに感じた。リクルート関連は多くの企業参入が有り、差別化が難しいと感じていているが、Social Sellingに関していうと、LinkedInは一つのサービスで完結出来るのは素晴らしく、これほどのツールとユーザーベースを持っているのはここだけではないだろうかと思う。そして、ここが大事なのだが、開発がどんどん進んでいるということだ。LinkedInではSales Navigatorという別サービスがあるが、これが非常にいけている。以前からさらに内容が進歩したようで有り、新規リードの獲得がよりしやすくなっていると行っていいだろう。その他開発にはSocial SellingだけでなくEducationの分野でも進んでいて、すでに相当のコンテンツを獲得している。オンライン教育は学習意識のある人には、非常に有効的であることを忘れてはいけない。

 海外ビジネス開発担当であれば、LikedInのようなツールを利用することによって、営業成績がより上がることは、大いに可能であると言える。


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