都心での集合住宅地における民泊は反対します

 民泊は都会では厳しいルールが必要で、地方都市は緩くてもいいのではというのが、私見です。民泊による、被害というか日常生活における恐怖は自分自身が感じているので、民泊大賛成にはなりません。空間を共有している人々が安心を感じられることが、大前提ですが、なかなかルールが立てにくいと思うので、「都心での集合住宅地における民泊は反対」とします。

 バルセロナは民泊が盛な観光都市でした。以前住んでいたマンションでも、民泊を実施している大家がいました。騒音、マンションのドアの閉じ忘れ、知らない人の繰り返しの出入りは、民泊を初められてからすぐに気がつきました。安全はみんなが欲しいものですが、住民コミュニティーに知らない人が入ってくると、このコミュニティーに微妙な変化が出来てきます。それは他人への無関心でした。見知らぬ人に「あなた誰?」と聞く住民は少なくなりました。この質問をするだけでも軽犯罪の多くを防げることが出来たはずです。また、ドアの閉じ忘れはお互いが気をつけていたのですが、短期滞在の人にいくらそれを言っても、繰り返しが続き、言うのがバカらしくなります。私たちの場合は、結局大家は民泊を辞めました。それは住民からの苦情に耐えかねたのか、それとも民泊ルールが出来たからかわかりませんが、自分の住んでいるマンションに民泊があることはもっとも避けたいことの一つです。

 民泊を実施している大家にとっては、民泊はキャッシュの天使です。一般に賃貸する場合の3−5倍の収入が見込めます。ですので、辞められません。一般的に賃貸ルールが借主に有利な法律であれば、ますますその傾向は強いでしょう。

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バルセロナの民泊はルールは現在このようになっています。

  1. 民泊ライセンス保有(現在は新規発行はありません)
  2. 90日の最低賃貸契約期間

です。また民泊取り締まり部門を市が運営しており、300名程(Max時と思われます)の規模です。反則は罰金で、主に収入に関しての追徴金となるようです。この効果は絶大で、随分と民泊は減ったこと、また気軽に民泊をしようとする人がいなくなったと思います。課題は賃貸人が民泊を目的で借りて、運営する場合で、その場合は持ち主が取り締まり対象になります。

 ライセンスを持っている大家が民泊を運営している場合の集合住宅に住んでいる場合は、もうどうしようもありません。住民の安心ルールが犯されている場合は、住民は大家への苦情、騒音が起きるたびに警察に連絡、利用者への直接の苦情をして、その利用者がレビューで低評価をつける等でしょうか。大家の精神力が強ければ、直接的な効果は少ないような気がします。

 地方や集合住宅でない場合は、逆に民泊を利用することは十分可能と思います。これは別の機会にのべたいと思います。


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