Online Japanese Teacher No1にどのようにしてなったのか?前篇

題名がちょっとキャッチーですね。正確にはClasegapと言うプラットフォームで日本語の先生というジャンルでそうなったということです。しばらく時間が掛かりましたが、ここではNo1になったことと言うよりも、どうやって生徒からの評価を得ることが出来たかという点を皆さんと共有できたらと思いました。

 I've become the No1 Native Japanese teacher on Classgap. The title is catchy but what I'd like to do here is to share my experience. The point is not to become the No1, how have I approached students, how have I gotten the best evaluation. This is a short story of customer-centric way.



私は、新卒で総合商社に入社しました。所属部署は産業機械という部門です。バブル時期の入社に該当しますが、好景気を感じたことはありませんでした。机の電話がなりっぱなしなんていうことはありませんでしたし、接待という漢字は見たこともありません。先輩から話を聞くたびに、「そんな夢の様な事が実際にあったのだろうか」と自分の電話を見つめていました。時には指先からエネルギーを発して見ましたが、ジュダイの様にはいきませんでした。この会社では社会人人生の最初の8年間で海外を含む8回の転勤があり、自分の人生(会社外での自分自身の存在)が無いこと気がつきました。これが原因で、30歳代で独立、40歳代で日本を背負う仕事を、50歳代で民間企業に復帰、60歳以降は先生になると言うのが、28か29の時に立てた人生計画でした。そこで60歳の計画には10年早かったのですが、50歳時には大学院の授業をオフライン、即ち実際の授業を受け持ってはいましたので、オンラインでの授業をやってみようと思いました。

30歳で独立した際に、エクジットが出来たら日本語学習サービスを無料提供できると言うのが、成功時のテーマでした。大学時代には理科の中高教員免許を取得したり、教育というテーマは学生時代から、いつも頭にありました。そして、大学時代には休学をしてアメリカの大学に留学しました。教育制度の違いのショックについては、今でも記憶に明確にあります。特に図書館の利用方法が凄まじく異なることにびっくりしました。日本の大学教育方法に大きな疑問をはっきりと覚えたものです。その他の大きな違いは、授業のダイナミックな事、将来を想像させる様な授業の内容、宿題の多さでした。

さて、オンラインで教えようと思ったのは実は後からです。オンラインでの教育は便利な反面、双方性を求めようと思うと、単純にWebcamがあるだけでは不可能です。そこで完璧を求めるのではなく、 WEBでの教育で得意な分野での利用に絞ることにしました。大学院の授業ではTEDを参考にしたりとその効果性にはすでにポジティブでした。すでにスペインの大学でのオンライン利用は一般的でした。学生達へのプラットフォームは当然用意されています。まずは状況把握ということで、有料オンライン学習を調べて見ると、Classgap スペイン語ではTusclasesparticularesというプラットフォームのUIが気に入りました。そこで趣味のArduinoでWiFi接続で困っていたので、Arduinoの先生を探したのです。

ところがこれが全く見つかりません。何人かいましたが、なんだか教えるということに熱意を感じない人ばかりでした。対応もラフで、がっかりしました。次に英語の先生を探してみました。大量の検索結果が出ます。これは選びきれないですね。結局ランキング上位と星の数そして価格で決めることになるのが直感でわかりました。最終的な選択項目は、きっと他にもあるでしょうが、この3点は、辺りは当たり前と言えばその通りです。しばらくすると、自分でやってみようという気になり、日本語を科目に選びました。時間給は大体15Euro程でしょうか。その内20%がプラットフォーム手数料、そして所得税が25%程とすると、9Euroが手取りとなります。これはビジネスで行うとダメなくらいの低賃金です。そこで考え方を変更して、教えるという立場でなく、楽しむという事を優先することにしました。また500時間の授業時間を目標としました。これはなんとなくなのですが、500時間やっていれば、まぁ箔がつくかなぁと。CVにも記載できるのではないかと思ったからです。特定生徒を捕まえるのは大事なのですが、多くの人からの高い評価をもらうことを優先ということで、2ラウンドのLTV(Life Time Value)として、そのかわり、サービスに付加価値をつけることにしました。ランキングも多くの人からの評価を計算式に入れているはずです。これらを考慮して、プロファイルを設定、紹介ビデオを作成して、来客を待ちました。さらに最初(Market entry)ということで、値段を最低値(9-14Euroの幅だったと思います)にしました。



こちらは2018.04.18時点で、Japanese希望かつnativeで選択するとこのようなランキングになる。2番目の女性はここでは420時間の実績があると。となるとやっぱり500時間の実績が欲しくなる。


Inbound Marketingっぽくして、自己紹介は普通を通り過ごして、自分の好きなように書きました。自分の好きなようにと言う例で言うとtwitterのシュワちゃんのプロファイルがすごいですね。差別化を測るにはちょっととんがった方がいいと思います。私のプロファイルには「日本語を早く習いたいですか?そんな事は不可能です。私が教える方法は非常にハードです。・・・」


 こちらはシュワちゃん。本人かどうかはわからないが、このプロフィールの説明文は抜群だと思う。パーソナルブランディングが出来てます。


 さてこうして最初の3ヶ月が過ぎました。そこには、驚くべき、結果が待っていたのです。

続き...


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