NIE(スペイン)を無くした。どうする?再発行は?

 盗難にあって、一番「ああっ、参ったなぁ」と思うのはID関係です。パスポートにしても、NIEの様なNational IDにしても、再発行してもらうのは、作業量が多いのです。過去において、NIEを何度か紛失しましたが、今回新たな経験を再びしましたので、皆さんに共有して、少しでも苦痛を減らすことができたらと思います。


必要なもの

  • 事前アポ
  • 写真 2 枚
  • Modelo 790 支払い済み 10.71 Euro
  • EX-17 記入済み 1枚 (EX-19ではありませんでした。念のため両方用意しました)
  • なくしたNIEのコピー
  • 紛失証明書(警察で作ってくれます。Denunciaと言うものです)
  • パスポートとコピー

注意:配偶者がEUの場合です

 もっとも苦痛なのは正しい情報が集まりにくいことにあります。もともと記載がスペイン語ですが、お役所言葉ですので、慣れていないとよくわかんなーーいって言うことになります。まずは事前のアポ取りが必要なので、無くしたら、とにかくここからしましょう。 そして事前アポの場所と日程は全く謎です。Barcelonaの場合は複数ありますから、どこが当たるかわかりません。申請と引き取りの場所が異なる場合があります。例えば今回は、Hospitaletでしたが、過去では市の全く反対の位置にする場所でした。申請場所は警察署ですが、スペイン国籍保有者のためのDNIやパスポートにの申請場所でもあります。外国人専用の受付場所もある様です。事前アポを取り始めてから、約3ヶ月後にやっとアポが取れて、それは2週間後の日程でした。事前アポが取れないのは本当に苦痛でした。NIEが無いと困ることがいつ起きてもおかしく無いのです。

 以下、事前アポ取りのための、いくつかスクリーンショットを載せておきます。

場所を選ぶとこの様のな画面に。ここではスペインへの帰国許可、 UE証明書そしてNIE関係となっています。このままAceptarを押します。




どんなお願いをしたいかを選びます。「許可お願い」のこれを選び、再びAceptarです。




 ここでは必要情報を入れます。項目が多くないので助かります。


ここではSolicitar Citaを押します。アポ取りと言う意味です。さーて、もう少しです。



 この画面は「事前アポは全て一杯。また来てね」です。残念ながらダメでした。この作業を毎日続けて、アポを取ります。何日もアポが取れないとスペイン人は「働いていない」と思うでしょう。実はそうでは無いのです。警察署が一杯にならない様、そしてキャパが超えない様コントロールしているのです。もう少し説明しましょう。ずっと昔は、朝早く並んで、整理券をもらって、申請していました。ですので、早朝の警察署の前は人が永遠に並んでいます。またこの整理券を販売するダフ屋もいました。そしていざ面談となると、大概は書類が足らないと言われ、再訪をすることになります。ですので当時の外国人のための査証を専門にしていた人たちは、独自のネットワークと情報を持っていました。正式の査証をもらったら、すでに有効期限が切れていたと言う話は本当のことです。今はITを利用して随分とよくなりました。情報はある程度WEBから入手出来ます。ダフ屋もほぼいないはずです。当日受付分と言う枠がある警察署では今でも早朝から並部ことができます。例えばバケーション前はパスポート申請を慌ててする人で一杯です。アポが取りにくい人は、アクセスする時間帯を変えてみるのもいいかもしれません。何時に枠が更新されるのかは、誰かは知っているでしょうが、私は残念ながら知りませんでした。

 さて次に大事になのは、警察で発行してもらう紛失証明書です。今回は盗難でしたので、盗難証明書を作成してもらいました。Google MapsでPoliciaで出て来ます。無料です。この証明書は非常に大事です。NIEが無い生活は非常に不便で、郵便局の荷物の引き取りにも一苦労します。なんでもNIEが必要です。日本ではこの様なことはまず無いので、ちょっと不思議かもしれません。

 写真は最新のが必要です。私は以前撮った写真を利用しました。すると1回目は「この写真は若い時のだね。ダメーーー」。2回目は「この写真はなくしたNIEと一緒じゃん。ダメーー」と結局取りました。写真は大抵は警察署の近くにコピー屋と共にありますので、そこで取得することができます。四枚で8Euro程でしょうか。

 事前の申請料金の支払いも必要です。紙を自宅で印刷して、記入し、銀行に持っていくと手続きをしてくれます。今回は10.71Euroでした。私はNIE引き取り時に支払い証明書を持っていけばいいと思っていました。以前は確かにそうでした。また今回は出来そうでしたが、しませんでした。それはどの支払い書類を使うのか疑問があったからです。面接時に用意していないと言うと、小さな紙を渡してくれて、近くのロクトリオでやってくれると教えてくれました。ロクトリオと言うのはネットカフェで、実際に行ってみると、テキパキとあっという間にやってくれました。慣れています。3Euroでした。これの申請書を銀行に持って支払いを済ませました。

 こうして再度警察署に行き、事情を説明すると、再び整理券をもらって、順番待ちです。その後は順調に行き、無事に申請受領書をもらい(<-これも大事)、ルンルンと帰途に着きました。人も少なかったし、ストレスは珍しくありませんでした。事前アポ万歳です。

 新規申請、更新そして再発行では、提出書類が違います。また時期や人によっても対応が違ったりします。そこでバックアップ的に今回は住民票とLibro de Familia、そして配偶者のDNIを持って行きました。勿論コピーもです。結局は利用しませんでしたが、それで良いと思います。

 こうして振り返ってみると、キャパの問題はあるにせよ、非常にスムースでした。以前は多くの人が、ストレス状態でいる待合室で順番をまたなかったことを考えると、この変化は歓迎すべきものです。さてどうでしょうか。参考になりましたでしょうか?

追加 2018.07.14: 支払い用の790のDL先はこちらです。https://sede.policia.gob.es/Tasa790_012/


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