#023 Arduino 黄帯編10 LCD(液晶)を使う【49歳から始めるArduino -黒帯を目指す】

 P123の2-9章です。ここでは液晶の接続方式であるSPIとI2Cの両方を使って見ます。2017年現在ではI2Cの利用が一般的のようです。周りでSPIの液晶を使っている人はいませんでした。理由はSPIはピンをたくさん利用するため、他のことが出来なくなるからです。私はI2CのLCD IIC I2C Serie 2,89 Eurはここで購入しました。


 最初のSPI版は教科書の通り進めていけば問題ありません。P124の図1は間違っているので注意が必要です。15と16のPinが逆になっています。修正に関しては出版社のサイトに告知がありました。私はいろいろ調べているうちに違う気がしてきて、やっぱりそうだったということになりました。なぜ調べたか?それは全て教科書通りにしたのですが、表示がされなくて、問題解決のために随分と時間をいたからです。私の問題は文字列が表示されないということでした。また、液晶バックライトに関する記述が教科書ではありません。15と16pinはバックライトに接続するものです。ここで注意が必要なのは抵抗をかませる必要がある場合があります。5Vと3.3V仕様があるようです。Arduinoは5Vが基本なので、3.3V仕様の場合は、抵抗がないとバックライトが飛び(焼けて)、バックライトなしの液晶になります。

 文字列が表示されないという問題が発生した時には、問題の切り分けが必要です。で一番厄介なのが、製品の初期不良。こればかりは比較がないとなかなか断定できません。私は原因調査中に実はギブアップをして、上記のLCD IIC I2Cを購入しました。配線を何度も確認して、スケッチを何度も書き直しましたがダメです。抵抗を間違って、内部配線を焼いてしまったのかとも思いました。このLCDはバッックライト電力に抵抗を入れないと、焼き切れるということをネットでも見つけました。購入したLCDの入荷まで時間があったので、その間に別のことをしていると、もしかしてという原因が見つかったのです。それはハンダつけに関することでした。


Arduino+LCD SPI.JPG
ブレッドボード中央部に抵抗が見えますね。これがないとバックライトが飛ぶらしいです。残念ながらそれを実験する勇気はありません。


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 ハンダ不良は具体的にはこんな感じです。JH1LKJさんのブログに分かりやすい写真がありました。私の場合はLCDへのピン付けの時の失敗でした。ピンは液晶が邪魔をして確認しにくかったのが原因かと。この当時は拡大鏡にLEDが取り付けてありませんでしたので、見にくかったのもありますね。その時のハンダ付けの状態はこの写真に似ていて、半分だけハンダがのっており、黙視しにくかった裏側はハンダが付いていませんでした。原因は加熱不足で、その後練習を重ねるているうちに、ハンダがスッーと吸い込まれていくのがわかるようになりました。


BIG Loupe with LED.jpg

 これがほぼ完成間近のLED付き拡大鏡です。この当時はLEDに利用するトランスが未入手のため発光しませんでした。LEDはDCの12Vが必要です。トランスは容量によりますが、400−1000円ぐらいで入手できます。この丸い光源は非常に強力でよーく細かいものが見えます。一方からの光源と異なるので、最初はびっくりしました。Arduinoのテストで不可動の理由の半数が配線に関わること。この拡大鏡のおかげで本当に楽になりました。この拡大鏡は昭和30年代もので、従来は蛍光燈がついていました。


 この角度からの写真だとLCDとピンの位置関係が分かりやすいですね。それにバックライト保護用の抵抗もはっきり見えます。Unoとブレッドボードはダンボールの上にホットボンドを使って固定しています。固定すると作業がしやすいので、強くお勧めします。
Arduino+LCD SPI on breadboard.JPG


 ということで問題なくp129までの課題を消化することが出来ました。


 I2Cの液晶が届いてたので、次の実験に進めたかったのですが、すでに組んであるSPIのLCDの配線をバラバラにするのは、あれだけ繰り返し配線を見直したので精神的に苦しく、Arduino互換機で実験を進めることにしました。購入したArduinoは「びんぼうでいいの」です。


 ところがオチがありまして、Macの環境で上手に認識できません。自分でハンダつけしたので、今回のトラウマがあり、ハンダ付けが悪いのか、初期不良なのか、そもそも手順が違っっているのか等の原因追求に今ひとつ力が入りません。ということでハンダつけほぼ不要の完成互換機をさらに発注しました。



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